従業員の健康維持・促進

考え方

2017年1月、不二製油グループが積極的に健康経営に取り組むことを示す「不二製油グループ健康経営推進宣言」を表明しました。不二製油グループの一員として中期経営計画の「おいしさと健康で社会に貢献すること」を目標として、今後も生活習慣予防やメンタルヘルス不調の予防など、従業員の健康維持・増進を図る支援を推進していきます。

不二製油グループ 健康経営推進宣言

「私たちは、油脂と大豆事業を中核に、おいしさと健康で社会に貢献する、食の未来創造カンパニーを目指します。」とグループ憲法のビジョンに掲げています。健康は本人・家族の幸せだけでなく、企業力を高める重要な要素であり、不二製油グループは積極的に健康経営に取り組むことを宣言します。
健康経営は従業員の健康と幸せを第一義の目的と考えており、従業員がイキイキと元気に働くことが企業価値の向上につながります。健康経営で最も重要なことは、自分の健康は自分で守るという各人の健康意識です。私たちは健康意識を持ち、「清く、正しく、明るく、元気に」働きます。そして、人のために働き、人の問題を解決して、企業としての社会貢献を推進します。
健康経営の推進にあたり、従業員の健康維持・増進を図る施策・支援を進めています。具体策としては、生活習慣病の予防、メンタルヘルス不調の予防、体力増進活動などに取り組んでいきます。

2022年4月1日
不二製油グループ本社株式会社
代表取締役社長 酒井 幹夫

目標

2023年目標として、以下を定めています。
従業員の健康意識が向上し、健康増進施策に積極的に取組んでいる。
生活習慣病に関する有所見率が低下し、メンタルヘルス不調者が減少している。
全事業所(6事業所)での職場の環境改善の施策が横展開されている。
健康経営戦略マップを作成し、健康経営で解決する経営課題と「アウトカム」(人に役立つ成果)を明確にして行動を行う。

【健康経営戦略マップ(施策と効果)】

※SDGs(8 働き方も経済成長も)に連動した未来計画手法を活用

進捗

推進体制の構築(健康経営推進体制の充実、各事業所に推進メンバー配置)
健康診断受診率100%を維持・二次検診の受診率39%以上。
ストレスチェック回答率97.1%
健康に対する従業員の意識改革(伊藤忠連合健保WEBへの参加)
2022年5月-7月のウォーキングキャンペーンに企業として参加し、参加者が年々増加。
「健康経営優良法人2023 大規模法人部門」の認定取得(5年連続)

進捗の仕組み

社長を最高責任者として、6事業所の健康経営の取り組みを推進しています。
本社に健康経営推進プロジェクト本部を設置し、さまざまな施策の企画や健康に関する課題に取り組んでいます。
また、産業医や衛生管理者種・管理栄養士などの専門家による健康サポート体制を構築しています。
健康経営P/Jは継続。健康経営通信による定期的な健康情報の発信を全社共有。従業員の健康リテラシー向上を目指しています。

具体的な取り組み

社員を守る施策

1)定期健康診断

各種定期健康診断の実施を推進しています。(株)フジサニーフーズにおける2022年度の健康診断受診率は100%(二次検診39%)でした。

2)ストレスチェック

メンタルヘルス不調の予防として、ストレスチェックテストを行うとともに体験カウセリングも含めカウンセリングを推奨しています。2022年度のストレスチェックテスト回答率は97.1%でした。健康経営推進メンバーの6事業所配置を活用し、従業員の心身の健康状況を身近で寄り添い、施策の横展開を進めて参ります。

3)二次検診や特定保健指導の推進・受動喫煙防止の運動

健康推進委員により各事業所に上記目的のポスターの掲示と朝礼時の促進発信。
特定保健指導の完了率は60%(目標:28.3%)でした。
就業時間内の喫煙を制限。喫煙率も年々減少してます。

トピックス

<ストレスチェックの実施結果>

ストレスチェックの実施結果は、職場の環境改善に役立てています。全国の衛生委員会(3事業所)の共通テーマを設定し、「職場の環境改善」がいかに浸透していくかを「衛生委員会」という会議体を活用するなかで進めています。
また、経営会議の中でも重要項目として議題に挙げられ、従業員の健康と幸せを第一にワークエンゲージメントの向上、プレゼンティーイズムの低減が議論されています。

<感染症へのヘルスリテラシーの向上>

新型コロナウィルスの感染症への対策として、「Withコロナ『正しく恐れて』前へ」というEラーニングで国の感染症対策と事業者の新型インフルエンザ対策とBCPの観点を入れて、全従業員が計7回の学習を実施しました。

自分の健康に対する意識改革

2016年2月にスタートした、最寄の電車駅よりの、徒歩通勤、自転車通勤を会社として推奨しています。この運動が浸透継続し通勤の在り方を変えることで、毎日の運動量のアップに繋がり、健康意識の向上と改革に結びつきました。

  • ・健保組合から提供される「女性の健康とがん」に関する情報を社内回覧で全社へ配信し、検診の受診を促しました。
  • ・コロナ禍の中で、2022年5月-7月に保険組合のウォーキングキャンペーンに企業として参加し、昨年に比べて参加者が倍増しました。
  • 健保組合ウォーキングキャンペーン
    (web上のマップでハワイをウォーキングしました)

  • 「女性の健康とがん」に関する情報の配信

食習慣改善・体力増強施策

牛や豚、鶏と比較して、カロリーは約半分、さらに低脂質、それでいてタンパク質はほぼ同程度と非常にヘルシーな「大豆ミート」。
その大豆ミートを調理しやすい状態に加工した製品をグループ会社と共同開発いたしました。
この製品を販売するにあたり、日本人の野菜不足や脂質過多の問題が身近な気づきとなり、従業員の健康意識の向上に直結しています。

外部からの評価

「健康経営優良法人2023 大規模法人部門」の認定

2022年3月、株式会社フジサニーフーズは経済産業省および日本健康会議による健康経営優良法人制度において、5年連続「健康経営優良法人2023 大規模法人部門」に認定されました。ステークホルダーからの評価・信頼が得られるように努めていきます。

データ

健康管理データ

  2019 2020 2021 2022
ストレスチェック受検率 92% 93.3% 94% 97.1%
高ストレス者割合 16.6% 17.1% 20.4% 16.6%
喫煙率 34.1% 33.3% 32.9% 28.4%
定期健康診断受診率 100% 100% 100% 100%
二次検診受診率 33% 38% 39% 39%
適性体重維持者率
※BMIが18.5〜25未満
58.5% 62.1% 63.5% 60.2%
特定保健指導実施率 90% 78.6% 66.7%
特定保健指導対象者割合 25% 16% 18%
特定検診受診率 97.5% 97.7% 100% 100%
睡眠により十分な休養が
取れている人の割合
53.8% 56.3% 48.8% 51.7%
アブセンティーイズム
※傷病による休業日数総数
183日 183日 172日
プレゼンティーイズムによる
生産性損失割合
34% 32.8%
従業員一人当たり
実労働時間(月)
156時間 158時間 157時間 144時間
従業員一人当たり
平均残業時間(月)
7時間 5時間 4時間 4時間
平均年次有給休暇取得率 60% 56% 57% 57%
平均年次有給休暇取得日数 12日 11日 12日 12日
離職率 7.5% 4.9% 5.2% 3.8%

※WHO-HPQの絶対的プレゼンティーズム損失度を用いた従業員調査による測定